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タイで無人ヘリによる農薬散布
三井物産・ヤマハなど4者が合弁

三友新聞 2020年9月3日号 より]

三井物産(安永竜夫社長)は、ヤマハ発動機およびタイの自動車販売会社であるサイアム・モータース・グループ、タイ・バンコク銀行のチャートシリ・ソーポンパニット頭取と共同で、タイに新会社サイアム・ヤマハ・モーター・ロボティクス(SYMR社)を設立した。ヤマハの産業用無人ヘリを活用した農作物向けの薬剤散布サービスの提供を手掛ける。

このほど、タイ関係当局から事業許可を取得した。SYMR社への三井物産の出資比率は15%。出資金額は450万バーツ(約1,500万円)。

タイは世界最大級の農業国の一つで、2018年時点でサトウキビは世界第4位、米は第6位の生産量を誇る。また、長期経済開発計画「タイランド4.0」を策定し、伝統的な作業工程から脱却した農業のスマート化をはじめ、産業の高度化を目指している。

SYMR社はこの計画に沿って設立されたもので、無人ヘリを活用した薬剤散布事業はタイでの事業許可取得第1号案件となる。無人ヘリの活用により、時間短縮や人の手では難しい場所への薬剤散布が可能となるなど、作業効率向上が見込まれる。

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