三井のスポット
原鉄道模型博物館
精巧な模型がつくり出す
リアルで美しい鉄道の世界
JR横浜駅から歩くこと約5分。2012年に竣工した「横浜三井ビルディング」に、世界一ともいわれる鉄道模型のコレクションを楽しめるミュージアムがある。
鉄道への探求と情熱
鉄道の世界をミニチュアで表現する「鉄道模型」。国内外に多くのメーカーがあり、コレクション、模型工作などその楽しみ方は幅広い。
そんな鉄道模型の世界で製作・収集家として著名な故原信太郎氏の膨大なコレクションが展示されているのが「原鉄道模型博物館」だ。原氏は、幼い頃から大の鉄道好き。学生時代、コクヨに勤務していた技術開発者時代も一貫して鉄道への思いを貫いてきた。鉄道書籍を読むために6カ国語を習得し、訪れた国は延べ380カ国、所蔵模型数はなんと6000両を超えるという。
同博物館の副館長を務める原氏の次男、原健人氏は「父は、世界中を駆け巡り、すべての情熱を鉄道に注いできました。母・美津子は、そんな父の素晴らしい趣味を理解し、子どもたちに諭すことで、私も兄も妹も皆小さい頃から父を尊敬しながら育ちました。今、こうして父のこだわりや知恵を発信する手伝いができることを嬉しく誇りに思います」と、鉄道に精魂を傾けてきた父と、それを支え続けてきた家族の存在を振り返る。
鉄道文化の発信地として
健人氏は開館当時、こう語っていた。「世界各国からお話をいただきましたが、父はなかなか首を縦に振らなかった。そんななか、三井不動産さんから博物館設立のお話をいただき、母の説得もあり、鉄道開通の地、横浜なら”と決意したようです。こうして立派な施設でコレクションをご覧いただけることになり、父も大変喜んでいます」。
2012年7月の開館以来、来館者数は1年間で約30万人。今では横浜の新たな人気スポットとして、鉄道ファンはもちろん、子どもや女性も多く訪れ賑わいをみせている。「鉄道にまつわる文化を横浜から世界に発信していきたいと思います」(健人氏)。
原鉄道模型博物館の
見どころいろいろ
PICK UP
同ビル1階には「原鉄道模型博物館ミュージアムショップ 天賞堂みなとみらい店」がある。同博物館のオリジナルグッズをはじめ、鉄道模型メーカー製品など鉄道関連のグッズが購入できる。お土産にも◎。
INFORMATION
[定休日] 火曜・水曜、年末年始(詳細はHPを参照)
[入館料] ※事前予約が必要(詳細はHPを参照)
大人 1,000円 中学・高校生 700円
小人(4歳以上)500円
[TEL] 045-640-6699
※上記の内容は2014年1月15日時点の情報です。(2022年5月、一部内容を改訂)
出典:三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.21|2014 Winter より